宇宙コラム_03【月見団子もお忘れなく】

宇宙コラム

宇宙部の皆さん、こんばんは。
日々月見バーガーやエビプリオを食べることに忙殺され、本来のイベントをお忘れではありませんか?
そうです、9月29日(金)はお月見(十五夜)です。2023年はちょうど満月のようですね。シャッターチャンス!!

さて、最近月にはインドの探査機「チャンドラヤーン3号」が着陸しましたね。年末年始には日本の小型月探査機「SLIM」も(着陸が成功すれば)到着するはずです。

人類が降り立った初めての天体、月。
旗を刺したり、ゴルフをしたり、ローバーで駆け抜けたあの頃から半世紀。
現在、NASAによる月探査計画「アルテミス計画」が進行中で、最終的に2026年に人類を月面に送る予定となっています。

しかしその計画は『2030年代後半に人類が火星に行くための準備』の意味合いが強いとNASAの偉い人は述べています。つまり月の探査が目的ではなく火星開発への踏み台である、と受け取れますよね。

なぜ地球に一番近い『月』を開発しないのか?
答えは簡単。テラフォーミング(=人類が住める環境に開発)するには、適性が低すぎるから。
自転と公転が同じ周期なので、月の片面はずっと昼、もう片面はずっと夜。
直径は地球の0.27倍、重力は0.16G、酸素はありますが、地球と比べるとごくわずかな量にすぎません。

一方、火星がテラフォーミングを期待される理由はたくさんあります。
自転周期は地球とほぼ同じ25時間弱、直径は地球の0.53倍、重力は0.38G、地下には氷や水がある可能性が高く(※月にも氷が存在する説はある)、テクノロジーで地下に大量に眠る二酸化炭素ガスをあれこれして酸素を生み出すことができれば、大気を生成できる可能性があるからです。

とは言ったものの、イーロン・マスク氏の「火星に核爆弾を使えば大気を作れる」という軽率なアイデアが専門家により冷ややかに否定された通り、そんなに簡単にはいかないようですし、地球から火星まで人類を運ぶ方法に関しても問題が山盛りで、それらの難題を解決する必要はあります。しかしそれでも月を開発するよりは可能性があるという判断なのでしょう。

ただ、月をあれこれしたくないのは望むところではあります。
月があれほどまばゆく輝くのは、レゴリスというガラス成分を含んだ粒子の層が地表を覆っているおかげです。大規模な人工物を建設したり大気に変化を与えれば、今の美しい月が台無しになってしまうかもしれません。ましてやXの形の異常にまぶしい巨大看板など建てられたら…気分最悪ですよね。目視できないとしても。
月にはいつまでも月見団子のように素朴にしっとりと輝いていてほしいものです。

ふと気になって調べたところ、どうやら地域によって月見団子の形状が違うようです。
これに関してはディスカッションが必要でしょう。ちなみに実家では主に新倉屋の花園だんご(普通の串だんご)を食べていました。

それでは、また。